強進行の使い方
こんにちは、こんばんは、心理系コンポーザーSeRPenTです。
今日は、強進行について解説&使い方まで話そうと思います。
意外とコード進行の使い方とか書いてるブログがないんですよね。使い方は色々な曲をコピーして覚えないといけなかったんですが、いっぺんに文章でまとめた方が効率よくない?と思ったのでブログで書いていきたいと思います。作曲でよく見かける強進行パターンはツーファイブなんですが、それ以外も取り入れたいって方には朗報かもしれません。それと「コード進行は難しい」と思っている方ならぜひ覚えてほしいです。それほど難しいないです。強進行の解説をした後で、実際に使われている例なども参考にしていきます。ではさっそっくやっていきたいと思います。
強進行とは
強進行は、あるコードとその完全4度上(完全5度下)のコードの連なりです。分かりやすくすると。
Ⅰ→Ⅳというコード進行です。ねぇ簡単でしょ?
強進行のパターン
メジャースケールを例にしたら分かりやすい気がするので、それを拝借します。分からない人はドレミファ・・シを考えてください。メジャースケールを以下の様に数字に置き換えます。
ドレミファソラシ
↓↓↓↓
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ
これをダイアトニックコードに変換します。分からない人はドレミにメジャーかマイナーを付けるものと考えてください。
(メジャーは何もついてない)(マイナー=m)
Ⅰ,Ⅱm,Ⅲm,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵm,Ⅶm(♭5)
※(♭5)は5番目の音を半音下げることを意味しています。
4つ上をすればいいんですが、以下からよく使われる強進行のパターンを書きます。パターンだけ書くのでぜひ自分の曲のアレンジに使ってみてください。
初心者用
Ⅱm→V(これはまじでよく使う)
Ⅲm→Ⅵm(王道進行でも出てくる)
Ⅴ→Ⅰ
中級者用
Ⅳ→Ⅶ♭
Ⅶm(♭5)→Ⅲ→Ⅵm(マイナースケールのツーファイブ)
上級者
Ⅳ#m(♭5)7th→Ⅶ→Ⅲ→Ⅵ
(Ⅵ#m(♭5)7th→Ⅱ→Ⅴ→Ⅰ)←マイナースケールで数字を振った場合、やってることはメジャーと同じ。
ⅣとⅦの間の音を数えると5つ音があるのでⅣにシャープ(#)がついてます。
ほかにもパターンは考えられますが、とりあえずよく見かけるパターンだけをざっと書きました。鍵盤があれば弾いて確かめてみてください。
実際に使われている例
あまり多く紹介すると延々と語ってしまうので、できるだけ少なくかつ有名な曲で紹介していこうと思います。
シュガーソングとビターステップ(Unison square garden)
サビの「ママレード&シュガ~ビターステップ」で〈Ⅱm→V→Ⅲm→Ⅵm〉という進行が使われています。Ⅱm→Vというきれいな強進行にⅢm→Ⅵmとまた来たーという感じで繰り返されています。これはいわゆる王道進行〈Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm〉の変形とも解釈可能です。Ⅳサブドミナントの代わりに、構成音が似ているⅡmのサブドミナントが使われているという感じです。(サブドミナントに関してはまた今度書きます。)
ありがとう(いきものがかり)
「ありがとうってつたえたくて、あなたは」で〈Ⅰ→Ⅶm(♭5)7→Ⅲ→Ⅵm〉という興進行が使われています。これは、マイナースケールの時のツーファイブワンです。例えば、Cメジャースケール(ドレミファソラシ)とAマイナースケール(ラシドレミファソ)は使う音が一致しています。これをマイナースケールと取れば2番目と5番目の音がそれぞれ「シ」と「ミ」なのが分かります。このマイナースケールで2→5→1という順番で進行していくんです!カノン進行の変形とも取れるやつです。よく使われるコード進行なので覚えておきましょう。
セキレイ(アニソン) ※オマケ
有名かは怪しいですが、めちゃくちゃ感動したのでオマケで紹介します。
「握りしめた運命 もう迷うことはない」で
〈Ⅱm(♭5)7→V→Ⅰm→Ⅰm7/Ⅶ→Ⅵ#m(♭5)7th→Ⅱ→Ⅴsus4→Ⅴ〉という強進行が使われています。神すぎて、思わず「おおお!!」と声が漏れますよね。強進行の連続で作り上げられてるだけあって響きが良く流れもよく「すっげぇぇ!」と語彙力を失いそうになります。まず、2→5→1とさっきも登場したツーファイブワンが出てきます。それに続いて、6#→2→5が続きます。6#は本来は、スケール外の音なのでうまく使わないときれいに響きませんが、これに強進行で2という音につなげ自然な流れで聞こえるのです!しかも、最後のⅤのあとは書かれていませんが、最後のⅤのあとは、またⅠに戻るというきれいな戻り方をします。感動です。
いかがでしたか。まとめると。
- 強進行は、あるコードから完全4度上がる(完全5度下がる)進行
- パターンがいくつかある
- 実際に使われて様々な強進行が組み合わされ使われている
って感じです。ぜひ曲を作っているひとは取り入れてみてください。そうじゃない人でも、音楽を聴くときに強進行を見つけて見てくださいね。
おわり