心理学科の音楽理論

音楽知識を共有していきたいです。

前代未聞?作曲者が自分の曲の種明かし~手っ取り早く使える作曲テクニック~

こんにちは、心理系コンポーザーのSeRPeNTです。めっちゃ更新遅れた!!!英語とか広告とかいろいろ勉強していて記事が書けませんでした。

3月の冒頭でついに自分たちの曲が完成しました。協力していただいた作詞家さんとイラストレーターの方には感謝感謝です。そして聞いてくださった人もありがとうございます。まだ聞いてない人はぜひ聞いてください。

↓楽曲はこちらから↓

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今日は、新曲アップにちなんで自分の曲に張り巡らされたあらゆる作曲テクニックを解説したいと思います。なかなか自分の曲を表立って解説する人っていないんじゃないでしょうか?(間違ったら恥ずかしいし)

しかし

私は、

1つの曲を分析するまでに、和声法、対位法、音楽理論など勉強して、また理論が確立されていない何かもあるからそれを認識できるまでどれだけ大変かを知っています。

なので、今日は手っ取り早くできるだけ簡単にみなさんにそのことを分かっていただけるように音楽理論を解説しようと思います。(自分の曲で恐縮ではありますが。)

 

作曲にも使えるテクニックなので役に立つと思います。

キーワードは「裏切り」です。

つまり、聴いてる人の音楽的な予測を裏切るのです。これにより、聴衆を飽きさせない、より面白い曲になるのです。

 

今回は自分の曲を解説するので、聴いてない人、あるいは「どこぞの馬の骨ともわからん作曲者の曲なんか聴けるか!」と意志の強い人にはあまり読むことをお勧めしません。聴くかどうか読むかどうかはあなた次第です。

(忠告はしたからな!後で文句言うなよ!)

 

 

 

 冒頭~イントロ

まず、冒頭は歌から始まります。これは歌から始めることインパクトを聴衆にあたえる効果があります。また、最初からテンションコードを使っています。テンションコードとは9thとか11thとかよくコードのルート音の横についてると思うんですが、あれです。(C9←こんなやつ)9thのお洒落な響きで始めています。そしてイントロへ。

 

イントロからは、メロディに注目!!歪んだギターとピアノがエモいイントロでは、最初はピアノのメロディがメインとなってます。その後にベースへと主役がチェンジします。最初は高音の楽器がメロディの主役だったのに、急にメロディの主役が低音楽器になるという裏切りです。音楽的な裏切りはリスナーを飽きさせないために重要なのです。

Aメロ

Aメロは、冒頭のメロディと同じなんですが、これも主役が変わります。ボーカルがメインだと思いますよね?しかし、ボーカルの2小節分くらい動きがないところで主役がピアノへと変わっているんです。これもある意味音楽的な裏切りなのです。お芝居でもずっと同じ人が延々と話してるだけのお芝居なんて面白くないじゃないですか。なのでセリフの掛け合いのようにボーカル→楽器→ボーカル→楽器とメロディの主役を変えているのです。

そしてAメロは途中からベースが鳴り出します。低音域は音楽的に大事な部分ですが、低音域で埋め尽くすだけじゃダメなんです。たまには抜かないと素晴らしい音楽にならないのです。いつもラーメンばっかり食べてたら、飽きるのと同じで、たまにはステーキや寿司とか食べたいでしょ。音楽も同じで休符を入れたり、メロディを敢えてなくすなどそういった工夫がリスナーを飽きさせないコツです。

そしてBメロに行くんですが、わざと演奏をストップさせます。それも同じ理屈です。

 

Bメロ

Ⅵm→Ⅴ→Ⅳという不自然な響きのコード進行から始まります。これ「Ⅴ(dominant)→Ⅳ(subdominant)」は弱進行と呼ばれる進行で、クラシックではタブー視されています。ただポピュラー音楽ではよくつかわれている手法なので、どんどん使ってください。サビに向かうときはマイナースケールに転調させてます。これのおかげでサビに入ったときに「あ~サビだ~」となるわけです。サビを転調させるとサビ感が増しますが、必ずしも転調させなければいけないわけではないです。あくまでサビをサビとして聞かせるテクニックの1つだと考えてください。

 

サビ

色々書きたいが、サビパートはコード進行を解説していきます。

 

Ⅰ→Ⅲ→Ⅵm→Ⅴm→Ⅰaug

(目の前にいる~痛くなって)

 

このコード進行はカノン進行の変形です。Ⅰ→Ⅶm7-5→Ⅲ→Ⅵmというパターンがよく見られますが、Ⅶm7-5を抜いた形です。そしてドミナントに行きトニックに戻るという決まり文句をするのですが、ここで私は裏切りました。オーグメントコードを使ったのです。オーグメントコードとは巷ではイキスギコードと呼ばれているらしいが、何とも言えない気持ちよくもなく、悪くもなく、なんじゃこれ薄気味悪っみたいな響きなんです。またこのコードの取り入れ方が容易ではない。こんな感じでも使えるのでこのパターンを真似して使ってみてください。

 

Ⅶm7-5→Ⅲ→Ⅵm→Ⅵ→

ⅣM7→♯Ⅳm7-5→Ⅴ7

(意味のない~「行かない」でが)

 

 これ(Ⅶm7-5→Ⅲ→Ⅵm)はマイナースケールのツーファイブをメジャースケールで用いたものです。次のⅥはノンダイアトニックコードです。調にない音を取り入れることでも裏切りを起こすことができます。

ⅣM7からⅤまでのコード進行は半音づつ上がってるクリシェです。

 

Ⅶm7-5→Ⅲ→Ⅵm→

Ⅱ→Ⅴm→Ⅰ→Ⅳ

(せめて今日だけ~ください)

 

ここが最大の裏切りポイントなんです!!!!!!!ここに感動を覚えてほしい。ちょっとわからない人はもう一回聞いてください。気づきましたか??ヒントは後半です。

そうです!!!!!

 

あっもうなんだかんだで二千文字以上も書いてしまったんで、ここからは有料コンテンツにしましょうかね(笑)。

嘘です。今度書きます。

 

まとめる

  1. ボーカルと楽器の掛け合いでメロディを埋める
  2. サビで転調させるとサビ感が増す
  3. ノンダイアトニックや転調でリスナーの音楽的予測を裏切る

 

いかがだったでしょうか。

ぜひ作曲する機会がありましたら使ってみてください。

ここまで読んでくれてありがとうございます。