心理学科の音楽理論

音楽知識を共有していきたいです。

コードの覚えにくさを根本から解決

どうも、こんにちは、心理系コンポーザーのSeRPeNTです。最近疲れているのか、同じ漫画を違う日に購入してしまうという失敗をしてしまいました。その漫画はこれです。

https://www.amazon.co.jp/%E5%92%B2-Saki-1-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%B0%8F%E6%9E%97/dp/4757517823/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1548775517&sr=8-1&keywords=%E5%92%B21

いい作品ですよね。麻雀漫画ですが、ルールを知らなくても楽しめる面白い作品です。まぁこれは置いておき、今回は「コードって7thとかaugmentとかいっぱいあって覚えられない」という人の為にコードの簡単な覚え方を伝授しちゃいます・・・

実は、一つ一つ覚えただけではちょっと足りないんですよね。(それでも覚えられないことはないけど)。また、このちょっとしたコツを覚えておくだけで、なんとなんと作曲にも使えてしまうというなんというお得なことがあるんですよ。今回はそんなことをまとめていこうと思います。

 

音階

まずは、音階を覚えましょう。簡単なのでさらっと書きます。結論から言うと、1つの音を基準として音が何個上がってるかというのを知ればいいのです。例えばドのを基準とした場合レが2度、ミが3度・・シが7度という感じです。また、これには、数字の前に長や短や減や増など漢字が付きますが、以下で何となく分かるので今はスルーで結構です。

 

和音の種類

まず知っていただきたいのは、和音の種類は多いようで少ないということです。ポケ○ンの数に比べれば大したことありません。でも難しいという方もいらっしゃると思うので、最初のコツを紹介します。結論から言うと、まず3つの音で構成されている和音が4種類あることを知ってください。

これを3和音と言います。4和音はその後です。

 

3和音

3和音は4種類あります。結論から言うとメジャー、マイナー、ディミニッシュ、オーグメントの4種類です。ではまず、メジャーの定義から行きましょう。

音楽理論の本による説明によると、「「根音」(和音の基礎となる音)と3度上の音とが長3度をなし、かつ「根音」と5度上の音とが完全5度をなすもの」(2007、笠原・徳丸)

がその1つに当たります。

分かりづら!!という声が聞こえてきそうなので簡単に言いますとメジャーコードのことです。つまり【ルート音(根音)+長3度+完全5度=メジャー和音】と言っているのです。また、長3度を半音下げたら、つまり短3度にしたらマイナーコードになります。

Major=ルート音+長3度+完全5度

Minor=ルート音+短3度+完全5度

 

これを覚えたら、次は5度を半音分上げるか下げるかしましょう。

メジャーの方の完全5度を半音上げると増5度、マイナーの方の完全5度を半音下げると減5度となります。一般的にはオーグメントコードやディミニッシュコードとそれぞれ呼ばれています。これでもう2種類コードの完成です。

Augment(オーグメント)=ルート音+長3度+増5度

Diminish(m♭5)=ルート音+短3度+減5度

「メジャーの方の完全5度を半音下げてもコードできるんじゃないか」と思った方もいるんじゃないでしょうか。さえてますね。実は、〇(♭5)というコードがあるんです。C(♭5)=CEF# ただ、基本的に使われることが多いのは、先に挙げた、メジャーマイナーディミニッシュオーグメントの4つです。

 

4和音

4和音は、3和音に1つ音が加わったものを指します。4和音は結構いっぱいあります。ですが、3和音を覚えておけば、

「あ、なーんだメジャー(マイナー、オーグメント、etc)コードにここくっついてるだけじゃん」

となります。以下から紹介します。

7thコード

7th(セブンス)コードは大きく分けて4種類あります。7、M7、m7、m(♭5)7の4つです。以下からルート音はCで例を挙げて説明します。

7、M7

これらの基礎はメジャーコードです。7番目の音は、Cメジャーの場合はシ♭に当たります。つまりドミソシ♭が4和音です。

「えー!!何で♭が付くんじゃ」と突っ込みたくなるかもしれませんが、その方が後々説明が楽なんで・・・で、あとは、これを半音上げるか上げないかの違いです。ルートから数えて長7度だとM7th、短7度だと7thです。

7=ルート音+長3度+完全5度+短7度

M7=ルート音+長3度+完全5度+長7度

 

m7、m(♭5)7

これらの基礎はマイナーコードです。7番目の音は、Cメジャーの場合はシ♭に当たります。つまりドミ♭ソシ♭が4和音です。「はいはい、あとは、これを半音下げるか下げないかの違いって言いたいんでしょ」と言いたい読者さん。半分正解!

半音下げるには変わりないんですが7番目の音は短7度のままです。下げるは5度です。(♭5)なのでね。

7m=ルート音+短3度+完全5度+短7度

m(♭5)7=ルート音+短3度+減5度+短7度

 

このようなかんじで、3和音を知ってると4和音が覚えやすくなるのです。以下は4和音の表です。参考にどうぞ・・・

 

和音の名称   根音 第3音 第5音 第6音 第7音
七の和音 7 根音 長三度 完全五度   短七度
m7 短三度 完全五度   短七度
M7 長三度 完全五度   長七度
dim7 短三度 減五度   減七度
m(♭5)7 短三度 減五度   短七度
mM7 短三度 完全五度   長七度
付加六の和音 6 長三度 完全五度 六度  
m6 短三度 完全五度 六度  

 

以上が4和音の簡単な解説となります。「なるほど、わかった。しかし、オーグメントントの7thコードはないのか?」と思った読者さんは鋭いですね。

もちろん、あります!また、さっきの例で挙げなかたような、「sus4」や「add9」のようなコードも存在します。

しかし、音階を知った皆さんはもうわかるでしょう。なぜなら、4番目の音を入れたり、9番目の音を入れたりすればいいだけなのですから。ただ今回のテーマはコードの覚えにくさを解決することなので、色んなコード紹介はまたの機会に置いておきます。

 

まとめると

  1. まずは音階を把握しよう
  2. 3和音をとりあえず4種類覚えよう
  3. メジャー、マイナーなどの3和音を基礎に4つ目の音を加えよう

ということでした。今回は少し難しい話だったかもしれませんが、いかがだったでしょうか?音楽の知識皆無ってい人は難しかった内容かもしれません。そういう人でも音楽を学びたいって人の為にこれをオススメしておきます。

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さくっと音楽理論学びたい人にオススメです。

 

今月始めたばっかのブログですが、今月50以上のアクセス数をいただきました。読んでくれた読者のみなさんありがとうございます。次からも、より良いことを発信できるように頑張ります。そして、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

引用・参考文献

笠原 潔・徳丸 吉彦、(2007) 音楽理論の基礎、放送大学教育振興会